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『糖尿病の集い』開催

2015年3月23日(月)

『糖尿病の集い』が開催されました。

日時: 3月14日(土)  12:00~
場所: 金田病院 南棟4階 研修ホール

当院の糖尿病委員会が中心となって企画された取り組みです。
糖尿病外来の久野医師に通院されている方を対象として、
久野医師が診察の際に直接呼びかけ、当日は14名の方が
参加されました。

開始前、皆さんは何となく緊張されているご様子でしたが
待ち時間に久野医師がさりげなく声をかけながらテーブルを回られ、
少しずつ和やかなムードに。

診察とはまた違った雰囲気の中で話ができるのも
このような機会の良いところ。
皆さん笑顔です。

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今回はこのようなかたちで、3グループに分かれて
座っていただきました。

12:00  <開会>

開会の挨拶で始まり、その後は食事の配膳待ちです。

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順番に並び、”自分の”食事を受け取ります。

こちらは、前回の開催時(H26年3月29日)に
ブログでご紹介できなかったお食事です。

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メインは魚料理。彩りもよく美味しそうですね。

そしてこちらが今回のお食事です。
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メインはお肉料理。食欲をそそる彩りです。

『糖尿病の集い』では、いつもご飯はセルフサービスです。

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管理栄養士がそばで説明します。
「いつも家庭で食べているご飯の量をよそいでみてください。」と。

ここがセルフサービスのポイントです。
普段ご家庭でどれくらいの量を召し上がっているのかがわかりますね。
多すぎる? 適量? 少ない?

お弁当は、お一人おひとりの症状等によって
カロリー計算されているので、ご飯の量も違います。

お食事のご用意は、このようになっています。

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メニューや材料、カロリーなどが細かく表示されている用紙を
おかずと一緒にご用意しています。

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席に着くと、皆さん真剣に見たりお隣の方とお話されたり。

召し上がる前には、管理栄養士からのお話です。
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資料に目を通したりメモをされるなどの姿も多くみられました。

「食事は野菜から食べると血糖の上昇が穏やかになるので、
 今日のお食事も野菜から召し上がるように意識してみてくださいね。」
とのお話がありました。

そして「いただきます」の後…
一口目からご飯を召し上がっている方もちらほら。

”習慣” ですね。

そういった様子を見られるのもこのような機会だからこそ。

食事は、生活の中では欠かすことができません。
食事中はそれぞれのテーブルに医師や看護師が同席し、
良いお話ができていたようです。

次は、久野医師による「糖尿病のお話」です。

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病気について、合併症について、食生活についてなど、
とてもわかりやすいお話で、こちらのお話もメモを取りながら
聞いている方がたくさんいらっしゃいました。

認識の甘さが病気の悪化や合併症につながることを改めて学び、
みなさん「身の引き締まる思いがした」と言われていました。

そして次のプログラムは、
リハビリテーション科 理学療法士による体操です。

糖尿病は、食生活の管理だけではなく、
運動も合わせて取り入れることが大切です。

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座ったまま無理なく続けられる運動を、ビデオを見ながら実施。
もちろん、後ろで見ていた職員も一緒に体操しています。
体が伸びてスッキリ! とっても気持ちが良かったです。

次が最後のプログラム、グループディスカッションです。

食事と同様、各テーブルに医師・看護師(糖尿病療養指導士)が
同席し、「糖尿病」について話し合います。

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医師・看護師が中心となって様々な質問を投げかけたり答えたり。

  • 普段どんなことに気を付けていますか
  • 食生活で工夫していることは何ですか
  • 糖尿病の食事療法・運動療法に関して
    実践していることはありますか

同じ病気で治療されている方のお話を聞いたり
意見交換ができるのは、とっても勉強になりますね。

「あぁ~こんな風にしたら良いんですね。」と、他の方が
実践されていることを聞いて勉強になったり発見があったり。

医師・看護師の適切なアドバイスに、皆さん熱心に耳を傾けて
いらっしゃいました。
どのグループも和やかな雰囲気の中で話し合いができ、
大変有意義な時間となったようです。

近年ではご高齢の方の一人暮らしが増えていることから
外食やコンビニなどのお弁当・惣菜で食事をされる方も
多くなっています。
また24時間いつでも欲しいものが簡単に購入できることもあり
糖尿病、糖尿病予備軍の方が増えています。

今回ご参加の皆さんは年齢もまだ若く、家庭で3食の食事を
しているという方がほとんどでしたが、コンビニや外食は
私たちにとっても身近な食事方法となっています。

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このようにコンビニのおにぎりやお弁当をいくつか組み合わせ、
栄養やカロリーについて管理栄養士が資料を作成しました。

ディスカッションではその資料を用いてのお話もありました。
やはり皆さんの関心は高かったようにかんじました。

会場にはこのような展示もあり、多くの方が足を止めていました。

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ハッとする方も多く、日常生活を振り返る良い機会になったようです。

『糖尿病の集い』に参加された方にご感想をお聞きしました。

  • 今回で2回目の参加だが、やはりとても勉強になった。
  • 糖尿病と診断されて最初のうちは意識して管理していたけど
    時間が経つにつれて”これくらいなら、まぁいっか”という
    気持ちが大きくなった。それが続いたことが今の甘さに
    なっていると痛感した。
  • 初めての参加で、糖尿病は怖い病気だと改めてわかった。
  • 全部実践することは難しいけど、少しずつ変えていきたい。

いただいたご感想から、皆さんの表情から、
この会が大変有意義な時間となったことがうかがえます。

その後の通院時にお会いした方に声をおかけすると
「また参加してみたい」というお声も次々と頂戴しています。

嬉しいお声は活力につながりますね。

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心で学ぶ実習に―。

2015年3月4日(水)

ここ最近、心が動くようないくつかの経験をしました。
それは、喜びだったり感動だったり、
中には悩むことや考えさせられることなど小さなことから大きなことまで
様々ですが、人とのかかわりを通して濃い時間を過ごすことが
できていると感じています。プライベートでも、そして仕事でも。

その中でも、私が心に残っている職場での出来事について
少しお話したいと思います。

 

今、当院の医事課(受付)では、医療事務の専門学校に通っている
学生さんが3週間の実習をされています。

素敵な笑顔と豊かな感性、真面目で素直、ハキハキとした受け答えで
”爽やか”という言葉がピッタリな好青年です。
そんな実習生Aくんとのかかわりを通して、
私たち職員も良い刺激をいただいています。

実習初日、Aくんにはこのように伝えました。

「受付に立っている時、受診者の皆さんは、Aくんのことを
 ”実習生”ではなく、”金田病院の職員”として見ています。
 ”見られている”という意識を持ち、表情に気を付けて
 挨拶や声掛けをしてくださいね。
 また、相手の方から言われたこと(尋ねられたことなど)は
 確実に聞いて、正確に先輩に伝えてくださいね。」

実習初日は月曜日。
多くの方が来院され、時間帯によっては大変混み合っていました。
やはり受診者の皆さんは、Aくんに対して当然のように
”職員”として声をかけていらっしゃいます。

戸惑うAくんに対し、受付スタッフの皆さんが上手にフォローに
入りながら対応し、時間が経過していきました。

お昼前頃、定期通院をされているBさんが窓口に来られました。
Aくんが対応しています。

私はその様子が気になりながらも他の場所で対応中だったため
声までは聞こえず、すぐにフォローに入れる状況ではありませんでした。
また受付スタッフも同様で、受付カウンターの外で対応していたり
他の方の対応中です。

Aくんは誠実に対応していますが、お問い合わせの内容について
要領を得ないため、同じことを何度も尋ねたり繰り返したりしていた様子。
そのうちBさんの表情が変わり、声の大きさも変わってきているのを
感じました。

そこですかさずフォローに入ったのはベテランスタッフのCさん。

「Bさん、こんにちは。今日は○○科の検査のみで来院ですね。
 すぐに受付いたしますね。」と言いながら同時に手を動かし、
目線はBさんと合わせながら笑顔で対応しています。

そしてカウンターの外まで行って受付票を渡し、
Bさんの向かう方向に一緒に歩きながら会話をしています。

「Bさん、先ほどは失礼いたしました。今日が初日の実習生なんです。」
というお詫びの後には、その他の会話につながっていました。
お互いに笑顔で話すそのご様子から、信頼関係がうかがえます。

実は私はCさんとほぼ同じタイミングで受付に到着していたのですが、
Cさんの見事な対応により、全く出番はありませんでした。

Cさんはそれまでしていた自分の対応を、相手の方に失礼のないように
スムーズに切り上げ、横耳で聞いていたAくんのフォローに入りました。
そしてBさんに内容を再度尋ねることもなく受付をしていたのです。

Bさんの対応から戻ってきたCさんは、Aくんに対してのフォローも
忘れません。
「すみません…」と肩を落としているAくんに、先ほどの対応について
少し伝え、「大丈夫で!頑張って!」と。

Cさんの流れるような介入と、Bさんの不快感を継続させないよう
配慮した対応、Aくんへのフォローは本当に素晴らしく、
私も勉強になりました。

もちろん、受診者の皆さまにご迷惑やご不快な思いを
おかけしないことが最も大切ですが、これはあくまでも
”起きてしまったこと”に対する、院内スタッフとしての目線で感じた
私個人の感想ですのでお許しください。

この実習には、学校や教科書では学べないことが
たくさん詰まっています。
実習を通して業務を知ることの他にも、現場の先輩の助言や指導、
その姿から得るものはたくさんあります。

実習での一つひとつの出来事がAくんの心に響いて
学びとなっていることを信じ、残りの数日間を
また一緒に勉強させていただきたいな、と思っています。

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