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「ただ不安」に寄り添って

2014年11月21日(金)

当院で入院・手術をされる予定のAさん。(60歳代 女性)

ご入院費の窓口負担額が高額になることが予想されるので
ご入院までに限度額適用認定証の手続きをしていただければと、
高額療養費制度のことや手続きについて説明をさせていただきました。
Aさんはいくつか質問をされながら聞かれていました。

説明後、Aさんはこのようにおっしゃいました。

「初めての手術でわからないことだらけ。
 いろいろ尋ねてごめんなさいね。
 今の症状が辛くて手術を決めたけど、
 いざ話が進んでいくと怖いのと不安なのとで…」

その後言葉を詰まらせて涙を流されました。

これまでの外来受診では、私はAさんと深くかかわったことはなく
症状などについても詳しく知る機会はありませんでした。
ゆっくりと向き合ってお話をさせていただく中で
Aさんは症状のこと、ご家族のこと、今のお気持ちなどを
色々とお話してくださいました。

席を立たれる前には私のネームを見て
「細田さん、今のこの気持ちは先生や看護師さんじゃないからこそ
 細田さんに話せたような気がするわ。また話を聞いてね。」と
笑顔で帰られました。

 

Aさんは医師・看護師からきちんと説明を聞かれた上で、
気持ち的な面も含めて納得して手術を受けることを決めたとのこと。
その時には今の症状が軽くなることへの期待の方が
大きかったそうですが、少し時間が経って一人になると
不安な気持ちも出てきたそうです。

「後悔しているわけじゃなく、信頼していないわけじゃなく、ただ不安」
と言われたAさんのお気持ち、とてもよくわかります。

治療に関して専門的な知識や技術がない受診者にとっては
期待する結果が伴ってはじめて「納得・満足」という
気持ちになることが多いと思います。
だからこそ、それまでのプロセスで納得・満足していただく
かかわりがとても大切なのだと感じます。

手術に向けての検査のために後日来院されるAさん、
きっと”覚悟”と”不安”を抱きながら来院されることと思います。

お気持ちに寄り添いながら少しでもお力になれたらと思っています。

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世界糖尿病デー

本日、11月14日は世界保健機関が定めた『世界糖尿病デー』です。

世界各地で糖尿病に関するイベントやシンポジウムが開催されたり、
ブルーライトアップが行われています。

当院では糖尿病委員会が中心となり
玄関先でイベントが開催されました。

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こちらは看護師が血糖測定をしているところです。

「血液検査以外の方法で測ったことがないけぇドキドキするなぁ。」
と、参加されたAさん。

看護師の、「測れました。今の血糖は110なので正常値ですよ。」
という声に笑みを浮かべてホッとされていました。

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医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・作業療法士・健診科スタッフなど
それぞれのブースで、その方に応じたお話をされていました。

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糖尿病専門医の久野医師は、
一人でも多くの方に糖尿病について知ってほしいと、
積極的に声をかけていました。

また糖尿病で久野医師の外来に通院されている方も
関心を持って足を止め、熱心にお話を聞かれていました。

診察室とはまた違った雰囲気の中で相談したり話ができるのも
このようなイベントの良いところ。

皆さん和気あいあいと笑顔です。

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椅子に座ったままでも無理なく運動ができる方法をお話しています。
映像があることで、よりわかりやすい指導でした。

イベントに参加された方にご感想をお聞きしました。

 *今まで健診などでは血液検査で糖尿病かどうかを
   調べてもらっていましたが、指に針をさして(自己血糖測定器)で
   測るのは初めてだったのでドキドキしました。

 *糖尿病じゃない(血糖が正常値)とわかってホッとしました。
   糖尿病について色々聞けたので、もっと食事に気を付けたいと
   思いました。

 *コンビニのお弁当は控えるようにします。
  飲み物も、今まではジュースが多かったので控えたいと思いました。

参加された方の中には、健診に来院されていた救急救命士の方も
いらっしゃいました。
「ぜひ参加を^^」とお声かけすると快く参加してくださいました。

感想は、「救急救命士の行う処置範囲が拡大されたので、
今後は血糖測定を行うこともあると思います。
血糖測定がどんな手順で行われるのか、患者さんはどんな痛みが
あるのかなどを経験できてよかったです。」と言われていました。

 

糖尿病は”生活習慣病”といわれるように、ふだんの生活習慣が
発症や進行に深くかかわっています。
糖尿病にかかってしまったら一生付き合っていかなければいけない
病気ですが、発症早期からの運動・食事療法等によって
血糖値を正常レベルに保つことができます。

身近な病気だからこそ、予防できる病気だからこそ、
適切な治療と自己管理の知識を身に付ける必要があると感じました。

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