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それぞれの想いを抱えた出発の春。

2012年4月11日(水

新年度が始まり、少し経ちました。

新入生の皆さん、新社会人の皆さん、新しい生活の環境やリズムに
少しずつ慣れてきたところでしょうか。

また、新入生・新社会人を送り出した方、迎えた方は、
それぞれに寂しさや喜びを感じている頃ではないでしょうか。

 

当院では数名の新採用者を迎え、先週の一週間で研修を行いました。

不安や緊張もあるようですが、一人ひとりが自分の部署で
一日も早く慣れるようにと笑顔で頑張っています。

そんな新採用者の皆さんから良い刺激をいただきながら、
私たちも成長していけると良いなと思っています。

 

この時期はご家庭でも、入学・進級の喜びや、一人暮らしで家を離れる
ことの
寂しさなどを抱えている方も多くいらっしゃることと思います。 

定期通院をされているAさん(70歳代、女性)が、
このようなお話をしてくださいました。

昨年の秋ごろ…
「私には同居している女の子の孫がいます。
孫には夢があって、これから大学に行きたいって言っています。

関東にある大学を受験するんだって。」

今年になって…
「孫が大学に合格したのよ!ホッとしたわ。」

先月のこと…
住む所を決めてきたんだって。孫がいなくなる(家から離れる)ことが
現実に感じられるようになって急に寂しくなってきたわぁ。

孫は、『おばあちゃんも遊びに来てよ!』と無邪気に笑うけど、
寂しさがこみ上げてくるなぁ…。」

その翌週のこと…
「引っ越しの準備が始まって、みんなバタバタしてる。
細田さん、おばあちゃんから孫に何を持たせたら喜ぶかなぁ?」

そして先日。
「期待に胸を膨らませて行ったよ。寂しくなった…。

忙しい両親に代わって、小さい頃からずっとBちゃんのお世話をしました。
小さくても大きくてもずっと可愛い。
ケンカもしたけど愛情いっぱいに育てました。

Bちゃんが大きくなるに連れて、私の歳も大きくなりました。
私が弱ってくると、私をいたわってくれるようになり
会話が増えました。

家を出る二日前、『おばあちゃん、一緒に寝てもいい?』って
照れくさそうに言ってくれたんです。

嬉しくて涙が出ました。
優しい子に育ったなぁ…って。

こっちにいる間は本当に良い友達に恵まれて、
楽しい学生生活を送ったようです。
このまま優しい心を持ち続けて欲しいですね

そうすれば、Bちゃんの周りにはまた良い友達が集まるでしょう?

なかなか帰って来れないでしょうけど、帰って来るのが楽しみです。
それまで私も元気で頑張らないとっ!!!」

 

Aさんは、これまでにも何度かお孫さんの話をしてくださっていたので、
”家族の絆”という無条件の愛情でお孫さんを包み、
またAさんも包まれていたことを、会話のご様子から
いつも感じていました。

この日、Aさんは少し寂しそうにお話をされていましたが、
次の目標に向かって、もうすでに歩き始めていらっしゃいました。

「携帯電話は持っているけど、メールとかはしたことがないんよ。
私でもメールができるようになるかな。お嫁さんに習わなきゃ。」と。

 

それぞれに新しい出発の春。

前を向くと、やるべきことや目標が見えてきます。

子どもも大人も、学生も社会人も、
一歩ずつ、確実に歩んでいけますように。

Yun_5415_2

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