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地域医療体験実習 ~鴨井千尋さん・田岡奈央子さん~

2010年8月31日(火)

NPO法人 岡山医師研修支援機構の主催により
『地域医療体験実習
 in 岡山+香川』が行われています。

(NPO法人 岡山医師研修支援機構ホームページ http://www.ishikenshuushien.com/

岡山県地域医療従事医師育成最適プログラム策定事業の
一環として行われ、本年が初めての取り組みです。

参加対象となる方は地域医療に興味を持つ学生・研修医および医師で、
7月下旬~9月末までの期間に2泊3日を基本としての
実習となっています。

定員は各施設2名程度で、当院には3名の方が来院されました。

先日の塚本真弓さん(コンシェルジュ日記 8月16日掲載)に続き、
8月23日~25日までの3日間は岡山大学医学部医学科2年生の
鴨井千尋さん・田岡奈央子さんが来院されました。

お二人に、実習に参加しようと思われた動機をお尋ねしました。

鴨井さん

「夏休みの期間を利用して何かにチャレンジしたいという気持ちは
ありました。そして以前から地域医療に興味があったので、
この機会にぜひ参加してみようと思いました。

その中でも金田病院を選んだ理由には2つあり、まず一つは
大学で金田院長の講演をお聞きした時の印象が強かったことです。

次に、昨年金田病院で実習をしていた地域枠学生3名の報告発表を
聞き、機会があればぜひ行ってみたいと思っていました。

また、今はまだ将来の自分の姿がはっきり見えていないことの
不安もあり、今回の実習が何かのきっかけになればと思いました。」

 

田岡さん

「私も地域医療に触れてみたいという想いはありました。

また鴨井さんと同じように、金田院長の講演をお聞きしたことと
地域枠学生の報告発表に影響を受けた部分も大きいです。

学校ではまだ専門的な授業はありませんが、これから少しずつ
自分の道を考えていかなければいけない状況になっていきます。

専門性がはっきりと決まっていない今だからこそ、医療の現場を
少しでも肌で感じておくことで今後の選択の参考になるのではないかと
思いました。」

 

お二人からこのようなお話をお聞きしたのは実習の前半でした。

目標を持って実習に臨まれているお二人から、私もたくさんのことを
学ばせていただけるのではないかと楽しみになりました。

 

実習初日、看護部長による病院案内、オリエンテーション(金田院長の
講話)があり、午後からは救急担当医の木下部長(脳神経外科医)と
真庭消防署にて救急車同乗体験をされました。

実習時間内に救急要請が2件(時間帯は異なる)あり、
救急隊・木下部長と共に救急車に同乗し、現場に向かわれました。

その感想をこのようにお話しくださいました。

「医師としての視点で見ることができ、大変勉強になりました。

真庭の地域性もあると思いますが、消防署と医療機関が
普段から良い関係で密に連携を図っていることを知りました。

そして今回の要請では山奥のお宅に行かせていただき、都会とは
また違った医療が求められることがわかり、
金田病院は
地域にとって大事な役割を果たしていると感じました。」

とても貴重な経験をされたようで、ご感想をお聞きすることで
私も勉強になりました。

 

2日目は外来診療・化学療法室の見学や放射線科の見学をされました。

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外来化学療法についての説明を聞かれています。

治療を受けられる方への想いを、看護師の視点から考えることができる貴重なお話でした。

 

 

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安全キャビネットを使用し、
抗がん剤の安全な
調剤を行っています。

看護師の説明を聞き、医療の
『安全』は、職員一人ひとりの
意識で守られていることが
わかりました。

 

 

 

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胃のレントゲン検査を見学。

放射線技師の的確な指示と、「大丈夫ですか?」「もう少しですからね。」と時折患者さんを気遣うスムーズな声かけに釘付けです。

 

 

  

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CTの操作室です。

 

撮影方法について、画像の診断についてなど放射線科の北山技師長から説明を聞かれています。 

 

 

 

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こちらの部屋は「アンギオ室」といい、血管造影検査を行うための部屋です。 

(アンギオとは血管造影のことです) 

 

 

放射線科では、今まで見ることのなかった機械を目にしたり
実際に触れてみるなど、貴重な経験になったことと思います。

そして午後は、遠部院長補佐(脳神経外科医)の訪問診療に同行
されました。この日の件数は8件です。

鴨井さん・田岡さんのご感想です。

「まさに”地域医療”といった体験をさせていただきました。
1件から次の1件までの移動距離が長く、山を越えての移動が
印象的です。

またご本人(受診者)もご家族の方も、先生や看護師さんが来られるのを
とても楽しみにされていることが伝わってきました。

”安心”とはこういった医療なんだなぁと思いました。」

お二人は、一つの経験からたくさんの学びを得てとても充実した時間を
過ごされているようです。

 

最終日。 まずは人間ドック・健診課にて診察の様子を見学。

その後お二人から『コンシェルジュ業務の見学をしたい』との
要望をいただき、私はありのままで業務にあたりながらも、
良い緊張感の中で約半日を過ごすことができました。

午後からは手術の見学をされ、金田病院での3日間の実習を
終えられました。

 

お二人の感想をご紹介します。

「金田病院での実習は思っていた以上に充実していて、
学びと楽しさを得ることができました。

病院では先生方や職員の皆さんにたくさんのことを教えていただき
感謝しています。
これからに活かすことのできる貴重な経験をさせていただきました。
ありがとうございます。

また、真庭の皆さんがとにかく優しくてあたたかいことに感動しました。

院内でもすれ違う方が挨拶をしてくださったり、私たちが実習生だと
ご存知の方は『頑張ってくださいね。』とか『応援していますよ。』と声を
かけてくださいました。

そして私たちが宿泊していた場所から病院までの道のりを5分ほど
歩いていると、行きも帰りも『おはようございます。』 『こんにちは。』と
地域の方が本当に気持よく声をかけてくださいました。

見ず知らずの私たちにとても気さくに声をかけてくださり、
これがあたたかい地域性なんだなぁと感じました。

医師を目指す私たちにはコミュニケーション能力がとても大切だと
言われていますが、金田病院では自然と身につくような気がしました。

本当に良い経験をさせていただきありがとうございました。」 

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最終日の医局にて。

鴨井さん・田岡さん
3日間の実習
お疲れ様でした。

私もたくさんの気付きと
学びをいただきました。

 

 

大学ではこれから専門的な勉強をされるとのこと。

この度の実習が今後の学生生活のお役に立てましたら幸いです。

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8月のイベント「夏のお楽しみ会」

2010年8月20日(金)

みどり保育園8月のイベント「夏のお楽しみ会」が行われました。

 

保護者の皆さんが揃ったところで、本日のイベントについて先生からのお話。

「子どもたちは暑い夏でも外が大好き。私たち保育者も、子供たちには外の空気と開放感をできるだけ感じて欲しいと思っています。

暑い今の季節でも戸外でできるだけ快適に過ごせるようにと、園庭にブルーシートを張りテント代わりにして暑い日差しをしのいでいます。

夕方の少し涼しい時間帯にはこのスペースで絵本を読んでいます。

今日はそんな普段の様子から見ていただきたいと思います。」

と、まずは手あそび・絵本の読み聞かせから始まりました。

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写真上で見ると少し暗いように感じるかもしれませんが、自然の光が入るとても良い空間です。

大人の人がたくさんいるので、普段している手あそびもちょっぴり恥ずかしい様子。

そんな中でも1~2人のかわいい歌声が聞こえました。

 

そして子どもたちの大好きな大型絵本の登場です。

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絵本は「たまごのあかちゃん」。

『でておいで~』や『こんにちは』というフレーズが繰り返しある絵本です。

先生の声と一緒に子どもたちの声も聞こえます。

 

 

その様子を見ているお父さん・お母さんもにっこり。

愛情たっぷりの眼差しで見つめています。

 

そして絵本が終わり…

「さぁ~て、お部屋の中には”おたのしみ”を用意しているよっ☆

お父さんやお母さんと一緒にお部屋に入ってみよう!!」

という先生の声かけ。

”おたのしみ”と聞いてはじっとしていられない子どもたち。

お父さんやお母さんを外に残したまま真っ先に室内へ。

 

そこに用意されていたのは…

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金魚のつかみ取り…とでもいいましょうか、中には折り紙で作った先生お手製のかわいらしい金魚が2匹。

子どもたちは抱っこをしてもらい、目の前にある金魚に夢中です。

それぞれ思い思いの金魚を取って進んだ先には…

 

 

子どもたちが大喜びの”キャラクターお面”です。

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お面をかぶって家族で記念撮影。

みどり保育園での成長記録はとっても良い記念になりますね。

 

 

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アンパンマン・カレーパンマン・しょくぱんマン・ドキンちゃん…いろいろなキャラクターがありました。

「アンパンマンが良い!」

「これ~!!(ドキンちゃん)」

と、好きなお面を選んでいましたよ。

 

 

そして一番最初に室内に入り、一番最初にお面を選んだAちゃんが迷わず選んだのはこちら。

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”まっくろくろすけ”です。

『Aちゃん見せて~。』と声をかけると、少し照れながらも嬉しそうに見せてくれました。

3月の入園当時は恥ずかしがり屋ですぐに先生の後ろに隠れていたAちゃんも、今では院内で会うと積極的に話しかけてくれるようになりました。

いろいろな場面で”大きくなったなぁ”と成長を感じることができ、そんな姿が微笑ましく心から嬉しく思います。

院内保育所があることで、子どものそんな姿を働きながら間近で見られる安心。

働くお母さんにとっては本当に嬉しいことだと思います。

 

 

みどり保育園におじゃまするたびに、子どもならではの笑顔・成長・元気などたくさんのパワーをもらっています。

そんな子どもたちのパワーを、コンシェルジュ日記をお読みいただいた皆さまに少しでも感じていただければ嬉しく思います。

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地域医療体験実習 ~塚本真弓さん~

2010年8月16日(月)

NPO法人 岡山医師研修支援機構の主催により、地域医療体験実習 in岡山+香川』が行われています。

(NPO法人 岡山医師研修支援機構ホームページ http://www.ishikenshuushien.com/

岡山県地域医療従事医師育成最適プログラム策定事業の一環として行われ、本年が初めての取り組みです。

参加対象となる方は地域医療に興味を持つ医学生・研修医および医師で、7月下旬~9月末までの期間に2泊3日を基本としての実習となっています。

(定員は各施設2名程度)

このような実習に応募して当院に来院されるのは3名の方です。 

 

8月9日~11日までの期間、岡山大学医学部医学科2年生の塚本真弓さんが来院されました。

塚本さんが実習に参加したいと思われた動機をお聞きしました。

「私は将来は県内で働きたいという想いがあります。

学生のうちに様々な経験を積みたいというのはもちろんですが、その中でも地域医療を見たいという想いは強くありました。

また5年生までは臨床実習がないので、早い時期に臨床の現場を見ることができるというのは本当に良い機会だと思い希望しました。」

と言われ、実習に取り組まれる強い意志を感じました。

 

まず1日目は看護部長による病院案内、オリエンテーション(金田院長の講話)があり、午後からは遠部院長補佐(脳神経外科医)の訪問診療に同行されました。

2日目、外来診療の流れや(診察室・化学療法室では各担当の医師・看護師による説明あり)、救急外来での処置の様子を見学をされました。

こちらはその一場面。

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MRI室での様子です。

ご入院中の方がMRIの撮影を終え、脳神経外科医3名がその画像を見ながら今後の治療について検討しています。

 

 

 

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画像や症状について、医師からの説明を聞かれています。

 

「専門的なことでまだまだ難しいこともありますが、とても勉強になります。」と塚本さん。

 

その日の午後は救急担当医の木下部長(脳神経外科医)と真庭消防署にて見学実習をされました。

タイミングが合わず消防救急車の同乗実習はできませんでしたが、医療機関とはまた違った角度から救急の貴重なお話を聞かれたようです。

そして夕方には落合病院と金田病院で2ヶ月に1度開催している『連携推進会議』に参加されました。

「地域医療の現場で、近隣の医療機関と連携を図ることがいかに大切かということがわかったような気がします。

実習生のうちに貴重な会議に参加させていただいたことに感謝しています。」

と、感想を伝えてくださいました。

3日目は医師とともに特定健診への同行、その後は外科の手術を見学されて3日間の実習を終えられました。

 

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塚本さんと医局秘書(写真左)は年齢が近いこともあり、医局で過ごす時間もこのような雰囲気に。

「楽しく、安心して過ごすことができました。」と記念にパチリ。

 

 

塚本さんに実習を終えての感想をお聞きしました。

「金田病院の印象は”あたたかい”です。

挨拶や会話、対応などから受診者の皆さんと職員の距離がとても近いと感じました。

また、初日にお聞きした金田院長のお話には感銘を受けました。

今までセルフマネジメントについて考えたことがなかったのですが、とても大切なことだとわかり、これからは意識していこうと思いました。

3日間という短い時間で、私が思っていた以上に多くのことを学ぶことができ、学生の今だからこそ感じることもたくさんありました。

この度の実習を経験したことで、今後5年間の学生生活をより有意義に、そして目的を持って取り組むことができると思います。

本当にありがとうございました。」

 

3日間の間、私も塚本さんに同行させていただく機会が何度かありました。

お話をさせていただく度に感じる塚本さんの不思議な魅力。

それはきっと、学ぼうとする純粋な意欲と姿勢にあるのだと感じます。

塚本さんの穏やかであたたかい雰囲気でこちらが自然と笑顔になれる、そんな素敵な女性です。

私も本当にたくさんのことを学ばせていただきました。

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金田病院での地域医療体験実習、本当にお疲れ様でした。 

 

 

 

これからもその素敵な魅力と笑顔をたくさんの人に届けてくださいね。

当院でも心からお待ちしています。

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残暑お見舞い申し上げます。

2010年8月9日(月)

暑い日が続いていますが皆さまお元気でお過ごしでしょうか。

金田病院があります岡山県真庭市も厳しい暑さが続き、ご来院の皆さまとのお話もどちらからともなく「毎日暑いですね。」という第一声から始まります。

 

立秋を過ぎ、暦の上ではもう秋です。

残暑も厳しく夏の疲れが出るのもこれからかと思いますが、皆さまくれぐれもお体を大切になさいますようお祈り申し上げます。

 

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ありがとうの記録

2010年7月31日(土)

今から約2か月前、外来に定期通院をされていたAさんが入院されました。

これまで外来ではお話やお手伝いをさせていただく機会は少なかったのですが、ご入院をきっかけに頻繁に声をかけてくださるようになりました。

お話をさせていただくとこちらが自然と笑顔になれる、そんな素敵な方です。

そして先日、体調が回復し無事に退院されました。

 

退院される日、ご家族と一緒に挨拶に来てくださいました。

Aさん:

「本当にお世話になりました。

先生や看護師の皆さんには親身になって対応していただき感謝しています。

それからもう一つ、あなたにはたくさんの気付きをいただきました。

いつも笑顔で接してくださってありがとう。

次回は3週間後に診察に来ますね。」

 

Aさんの無事の回復とご退院、そしてこのようなお言葉をいただいたこと、私は心から嬉しく思いました。

 

そして3週間後のAさんの診察日。

玄関先でAさんに声をおかけしました。

私:

「Aさん おはようございます。

退院されて最初の診察ですね、その後体調はいかがですか?」

Aさん:

「まぁ~、まるで待ってくださっていたようですね。」

私:

「お待ちしていましたよ。」 

私は迷わずお答えしました。

医療機関ではあまり喜ばれない言葉かもしれませんが、お変わりなくお会いできるのは何よりも嬉しいことです。

 

その日Aさんは、診察や会計の合間にお尋ねやご相談などで度々声をかけてくだいました。

そのうちに、私はAさんのある行動に目が留まりました。

Aさんは時々小さな紙に何かを書き込んでいます。

お話をさせていただく中でこちらが気になるほどではありませんでしたが、お帰りの際にこのように言われました。

 

「私がたくさんメモをとっていたのに気付いたでしょう?

これはね、私が勝手に名付けたんだけど『ありがとうの記録』といって、嬉しかったことや感謝するできごとを書き留めておくんです。

家に帰って見返しながら日記に書いたりノートに写したりするんですよ。

自分がされて嬉しかったことや自分がして喜ばれたことほど自分の財産になるものはないと思いませんか?

入院中にもそんな嬉しい出来事がたくさんあって、入院中だけでありがとうの記録ノートが1冊できあがったくらいです。

あなたのこともいっぱい書きましたよ。」

 

ありがとうの記録…この言葉が強く印象に残りました。

Aさんとお話をさせていただくと、明るい気持ちを持つことができ、前向きになることができ、自然と笑顔になることができます。

その秘訣はきっと『ありがとうの記録』です。

Aさんご自身がたくさんのありがとうを吸収しているからこそ、そのありがとうを周りに伝えることができるのだと思いました。

 

Aさんは70歳代の女性の方です。

私もAさんのように素敵に歳を重ねていけるよう、ご来院の皆様からたくさんのことを学ばせていただきながら少しでも成長していきたいと思います。

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