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週間目標に。

2009年10月29日(木)

今から約1ヶ月半前、医事課長から医事課のスタッフ全員に ある新聞記事のコピーが配布されました。

それは先月9/5の日本経済新聞『日経プラスワン』に掲載されていた「病院の言葉、理解できてる?」という記事です。

 

記事には「合併症」、「化学療法」、「QOL」、「抗生剤」、「予後」、「頓服」、「ショック」などの言葉についてアンケートを実施し、その結果が記載されていました。

それらの言葉を『聞いたことがある』と答えた方は「QOL」17%、「予後」61%で、それ以外の言葉は85%以上の方が聞いたことがあると答えていました。

比較的 聞きなれている言葉や、使用しているような言葉が多かったこともあり、『理解している』と答えたのは70~96%と、高い数字となっていました。

その他に「セカンドオピニオンを求めたことがあるか」や「病院選びで重視すること」、「大衆薬を買うときに重視すること」、「病院で困ったこと」などについてもアンケートされていました。

 

私たちはこのような記事について、当院のこと・自分のこととして受け止めながら読み、今まで以上に心がけて対応できるようにと、医事課の『週間目標』にして取り組みました。

(週間目標とは、医事課で実施している一週間の目標のことです。ご来院の皆さまとかかわる上で大切なことや心がけていること、求められていることなどを医事課スタッフで話し合い、たくさんの意見が出ました。その中から毎週1つを選び、週間目標にしています。)

9/5の翌週、医事課の週間目標はこのようになりました。

『医療用語を使わず、受診者がわかりやすい言葉使いを心がけましょう』

週間目標にすることで 今一度 私たちの応対を振り返り、そして今まで以上に心がけることができたと思います。

その意識を継続していくことが最も大切です。

 

医療関係者にとっては当然のように使用している言葉でも、受診者にとっては聞きなれない”医療用語” と感じることも少なくないのではないでしょうか。

相手の方がそのように感じられた時、聞き返したり相談ができるような雰囲気や関係でありたいと思います。

今後もスタッフみんなで心がけていきたいと思っています。

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かおり

2009年10月13日(火)

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人によって言葉の感じた方、受け止め方、響き方は違うと思います。

素敵なお言葉です。

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『ソフト食』の試食会が開催されました

2009年10月5日(月)・6日(火)

当院では、今後の『ソフト食』の導入に向けての取り組みとして、栄養課主催による『ソフト食 試食会』が開催されました。

職種を問わずできるだけ多くの方にソフト食を試食していただきたいという栄養課スタッフの想いから、職員の休憩時間を活用した12~14時まで、2日間にわたってのイベントとなりました。

 

皆さんは『ソフト食』という言葉を聞かれたことがあるでしょうか。

実は、看護師や私たちにとってもまだ聞きなれない言葉です。

そこで管理栄養士の方を中心に、栄養課スタッフの皆さんに『ソフト食』についていろいろと教えていただきました。

 

これまで当院では、嚥下(水分や食べ物を口の中に取り込み、咽頭から食道・胃へ取り込むこと)機能が低下した方の食事には トロミⅠ・トロミⅡ・トロミⅢ・ミンチ食・極少ミンチ食・ペースト食などの嚥下食を、その方に応じて提供してきました。

<10/5 嚥下食メニュー>

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 ごはん

 さわらの煮付け

 豆腐のみそ汁

 にんじん・いんげんのソテー

 りんごゼリー

 

 

<10/6 嚥下食メニュー>

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 ごはん

 若鶏の鍋照り

 卵スープ

 チンゲン菜のソテー・トマト

 オレンジゼリー

 

 

栄養バランスはもちろん、彩りなども考えて作られていますが、きざみ食は「口内に食べ物のカスが残りやすい・食塊を作りにくい・見た目が美味しそうではない」などの課題もあります。

さらに、きざみ食は「咀嚼(食べ物を噛み砕くこと)の機能」が低下している方には適応できますが、唾液の分泌が少なかったり、飲み込みがうまくいかない方にとっては ”食べやすい食事” とはいえないのです。

そのため摂食や嚥下がスムーズに行われにくく、誤嚥を起こしやすくなってしまいます。

そこで『きざみ食』の代わりとなる 安全で見た目もおいしい介護食を、という目的で研究・開発されたのが『ソフト食』です。

本来ソフト食とは、やわらかく煮た野菜や、脂身の多い魚などはそのままの形で提供できるのですが、当院ではペースト食の方にも提供したいと考えているため、ミキサーでペースト状にしたものをソフト食に調理しています。

ペースト状にした食材に、決まった割合の水分と増粘剤を加えて鍋にかけ、80度まで熱して型に移します。

それを40度まで冷まし、固まったら出来上がりだそうです。

 

ソフト食のメリットは、なんと言っても摂食機能障害に広く対応できるという点です。

ソフト食には3つの定義があるようです。

  1. 舌で押しつぶせる程度のかたさであるもの
  2. すでに食塊となっているような形のもの
  3. すべりがよく、移送しやすいもの

 

<10/5 ソフト食メニュー>

005  

 ごはん

 さわらの煮付け

 豆腐のみそ汁

 にんじん・いんげんのソテー

 りんごゼリー 

 

 

 

 

<ソフト食 10/6メニュー>

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 ごはん

 若鶏の鍋照り

 卵スープ

 チンゲン菜のソテー

 トマト

 オレンジゼリー 

 

 

 

見た目のご感想はいかがでしょうか。

試食会の様子をご紹介します。

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 「極少ミンチ食・ペースト食・ソフト食」

 を見比べながら管理栄養士に説明をしていただきました。 

 

 

 

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 「極少ミンチ食・ペースト食・ソフト食」

 を実際に試食しました。

 

 

 

試食した職員の皆さんに感想を聞いてみました。

A看護師: 「ソフト食は見た目が良くて、他のきざみ食よりも食材の味を感じたので患者さん自身の”食欲”を期待できるかもしれないと思った。」

B看護師: 「かたちがないペースト食を”食べにくいだろうな”と感じることは今までになかったけど、実際にソフト食を試食したらのどごしの良さに驚いた。」

C看護師: 「自分で食べられている方にとっては、今までのペースト状とは違ってかたちがあるので食べやすいと思った。」

D事務部: 「ペースト食は口の中でべトっとした感じで残ったけど、ソフト食はツルっと飲み込めたのですごく食べやすいと思った。視覚的な面でも食欲は影響すると思うので、いろいろな型があって良いと思う。」

 

こちらは、トマトの「ペースト食」と「ソフト食」です。

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   左: ペースト食               右: ソフト食 

ご覧のようなスプーンについている状態が、実際に口の中で起きている状態だそうです。

食べやすさ・飲み込みやすさの違いがわかりますね。

今後は皆さんのニースにお応えしながら、徐々にソフト食に移行していきたいとのこと。

ソフト食は そのままの形で食べても安全な形態にしているので、スプーンで細かく刻んだり、混ぜてペースト状にせず、なるべくそのままの形をスプーンにとって食事介助をしていただきたいとのお話もあり、私も実際に試食をして その意味を理解することができました。

料理の味や匂いを感じること、食事を口から摂取すること、腸を使って食事をすることなど、大切なことをたくさん学ばせていただきました。

 

ふだん私たちがいただく食事や このような試食会を通して、「皆さまに 安全で美味しいお食事を。」という栄養課の皆さんの想いを感じました。

ありがとございました。

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