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岡山大学医学部 地域枠学生の研修③

2009年9月25日(金)

岡山大学医学部で今年度から導入された「地域枠コース」。 地域枠コースを選択された定員5名の方は、夏休みを利用して研修をされています。 当院には合計で3名の方が研修に来院されました。

そして本日で研修の最終日を迎えられるのは、渡辺 倫江(わたなべ みちえ)さんです。

 

渡辺さんに「当院で研修をされたご感想はいかがですか。」とお尋ねしたところ、明るく素敵な笑顔で このようにお答えくださいました。

「とっても楽しいです!!

先生方だけではなく 看護師の皆さんとご一緒にお話や勉強をさせていただいたり、消防署に行かせていただいたり、訪問診療や訪問看護に同行させていただくなど、学生としての”今”しかできないようなことを 本当にたくさん経験させていただきました。

今回の研修では学習はもちろんですが、楽しむことも目標に掲げていたので、皆さんのおかげで十分に達成することができたと思います。」

そうお話くださった渡辺さんの活き活きとされたご様子、力強い瞳が強く印象に残っています。

 

こちらは医局での様子です。

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外科部長 松本医師より電子カルテを見ながら説明を聞かれている渡辺さん。

 

 

 

こちらは病棟での様子です。

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病棟で看護師とお話をされている一場面です。 

 

 

 

 

 

何事も楽しみながら取り組まれている姿勢、そして”今”しかできないことに向き合われているお気持ちは、常に前を見て進まれている渡辺さんの とても素敵な魅力だと感じます。

研修を終えられた今のお気持ちをお伺いしました。

「今回の研修では先生方のもとで医療技術を学ばせていただくだけではなく、医療機関全体の流れを見ることができたので、自分たちの将来のイメージ(医師)がわき、今後の学習意欲につながりました。

たくさんの経験をさせていただき、本当に良かったと思います。」

 

今後は大学で6年間勉強をされ、その後2年間の初期臨床研修を経て医師として医療の現場に立たれます。

目標に向かって歩まれる渡辺さんを、心から応援させていただきたいと思います。

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秋色

2009年9月24日(木)

厳しい残暑が続いていますが、皆さん体調など崩されてはいませんでしょうか。

 

暑さは厳しいですが9月下旬になると空や空気、景色はすっかり秋ですね。

皆さんも ”秋色” 見つけてみませんか。

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岡山大学医学部 地域枠学生の研修②

2009年9月19日(土)

先日のコンシェルジュ日記(9/1掲載)でご紹介させていただきましたが、岡山大学医学部医学科の地域枠学生(1年生)の方が、夏休みを利用して研修をされています。

現在は9月7日~19日までの2週間、脇地一生さんが当院に来院されています。

脇地さんは8月に哲西診療所での研修を終えられ、そして本日 当院での研修を終えられました。

「環境の異なる医療機関で研修をさせていただきたいと思いました。」と、2ヶ所での研修を希望された動機をお話してくださいました。

 

こちらは病棟での様子です。

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患者さんのフィルムを見ながら、脳神経外科の遠部医師から説明を聞かれています。 

 

 

 

こちらはご退院される方の病室へ訪問されている様子です。

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少し緊張したご様子で患者さんとお話をされる脇地さん。

 

 

 

 

この日は めずらしく同室の3名の方が 皆さんご退院されるとのこと。

脇地さんが声をおかけすると…

「入院生活が”楽しい”と感じたのは今回が初めて!

皆さんに大事にしてもらったから、退院できる喜びもあるけど寂しさもあるわ。」

と口をそろえてお話をされていました。

私もご一緒にお話をさせていただきましたが、病室全体が本当に穏やかな空気に包まれていました。

 

そして、現在 脇地さんが医師を目指して勉強されていることや、地域枠コースを選択されていることを看護師長から聞かれた皆さんは「先生になったら、またこちらの方に戻ってきてくださいね。」、「成長される姿を応援していますよ。」と応援のお言葉をかけられていました。

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「ありがとうございます、頑張ります。」 と力強く答えられていました。

 

 

そして2週間の研修を振り返って このように話してくださいました。

「短い期間で ほんの少しではありますが、へき地医療や地域医療の現状を肌で感じることができました。

地域枠コースを選択した私たちは、研修で経験したことや感じたことを、地域枠コースを選択されていない同級生に伝えていく役割もあるのだと思いました。」

何事にも真剣に、そして積極的に学ばれている脇地さんの姿勢を、私もぜひ見習いたいと思いました。

 

今後は大学で6年間勉強をされ、その後2年間の初期臨床研修を経て医師として医療の現場に立たれます。

研修を通して感じられたこと・学ばれたことがかたちとなって実りますよう、今後も応援させていただきたいと思います。

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何事も第一歩。

2009年9月10日(木)

私は今、ある方のご来院がとても楽しみです。

その ある方とは、週に2~3回リハビリに通院されているAさんです。

Aさんと会話をさせていただくのが本当に楽しくて、そして毎回たくさんのことを学ばせていただいています。

 

Aさんは耳がご不自由な方で、診察時(1ヶ月に1回)には手話通訳士の方と一緒に来られていますが、リハビリの際にはお一人で来られています。

Aさんの日常生活では、会話の方法は手話です。

しかし当院にAさんが来られる時には、ジェスチャーや筆談が主な会話方法でした。

スタッフ間では連携を図りながら、Aさんがお困りになることのないように配慮していましたが、会話は業務上の必要最低限になってしまい お互いになんとなく距離があったように思います。

そのため”心を開く”といった意味では、病院でAさんの笑顔を見る機会は少なかったと思います。

 

私は以前から手話に関心があり、真庭市が主催の手話講習に通っていたことがあります。

しかし、知識としては初歩の初歩です。

Aさんが通院されるようにってから少し経ったころ、私はドキドキしながら「おはようございます。」と手話で挨拶をしてみました。

そのときAさんは、今まで病院では見たことのないような笑顔で「おはよう!」と返してくださいました。

 

その日から、Aさんに少しでも近づきたいという想いが強くなりました。

講習に通っていたときの教科書を取り出し、家で練習をしました。

実際にAさんとの会話で使えるものはほんの少ししかありませんが、Aさんとの会話の第一歩になることが嬉しくて何度も読み返しました。

最初のころは「おはようございます。」、「リハビリに行かれますか?」、「お疲れ様でした。」、「お大事になさいませ。」といった、通院の流れで必要な会話を手話でしていました。

たったそれだけですが、毎回緊張しながら精一杯の対応をさせていただき、Aさんもたったそれだけのことを「助かるよ。」と喜んでくださいました。

 

そのうち、少しずつAさんから話しかけていただくようになり、手話での会話が増えてきました。

嬉しかったです。

「私の仕事は~~なんだよ。」、「今度 妻と~~に遊びに行く予定だから楽しみにしているよ。」、「昨日こんな出来事があった。」などなど。

とはいっても、私がAさんの手話をきちんと読みとれず、会話が成り立っていないことに気付いて「???」と顔を見合わせながら笑うことも度々あります。

私がAさんにお話する時には、ジェスチャーや口話が多くなってしまい、気付くと手話はほんの一部…という状態です。

しかし、”手話ができること”が喜びなのではなく、Aさんから話しかけていただけるようになったこと、頼っていただけるようになったこと、そして何よりAさんの笑顔を見られるようになったことが 本当に嬉しいのです。

 

何事も第一歩。

相手を知ろうとすること、心に近づこうとすることが大切なのだと学びました。

 

これからもAさんとお話しができることを楽しみに、私自身も勉強を重ねていきたいと思います。

 

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看護学生からの学び

2009年9月4日(金)

7月27日から8月7日までの2週間、新見公立短期大学の学生の皆さんが看護実習に来られていました。

実習期間中に私が直接かかわる機会はほとんどありませんでしたが、朝の挨拶や廊下ですれちがうときには 「おはようございます。」 「こんにちは。」 と、気持ちの良い挨拶をしてくださいました。

学生ならではの緊張感と新鮮な空気が 私たち職員の良い刺激となっていたように感じます。

 

2週間の実習を終えると、看護学生の皆さんは『実習総括』というレポートを提出します。

看護部長、看護師長をはじめ、各病棟の臨床指導者が目を通します。

その内容は、2週間の実習で気付いたことや得たことなど 技術面・精神面での学びがたくさん書かれています。

今の時期、実習の時期だからこその目線で多くのことを吸収されているのだと感じます。

 

その中で、ある看護学生の実習総括を見て 「私たちが学ぶべき点が多く書かれていました。」 と看護部長。

療養病棟で、ある患者さんの担当をされながら2週間の実習を過ごされた看護学生です。

私もぜひ見せていただきたいと思い、そのレポートを見せていただきました。

 

看護計画のことや実践したこと、実際の状況を通して学んだことなどが本当に細かく、小さな文字でびっしりと書かれていました。 

その文章からは、自分の目標を持った強い志と共に 患者さんを想うあたたかい心が感じられました。

一文をご紹介させていただきます。

 

「私が受け持ちさせていただいた患者さんは発声や動きなどは少なく、痛みを感じたときにのみ反応がみられていた。

そこで少しでも発語が見られるように、また話せる言葉を増やしたいという目標を立て、会話をしたいという意思を患者さんに伝えて積極的に声かけを行うことを心がけて実習に取り組んだ。

最初は自分の行う援助に自信が持てず、不安な気持ちでいっぱいだったが毎日患者さんと接していくうちに徐々に患者さんの全体像がとらえられるようになった。

そして今の患者さんには何が必要かを考え、発声練習や頬の運動といった援助を自ら取り入れて実践することができた。

コミュニケーションを図るときにには ちょうど良い距離感があること、反応がよく返ってくる視線、タイミングなど、個々に合ったコミュニケーション方法があることを見つけ出せたことが大きな学びとなった。

『相手を想って話をすれば”会話”としては成り立たなくても想いは共有できる、信頼関係を築くことが出来る』ということがわかった。

また、病棟看護師の皆さんは、忙しさを感じさせない笑顔や声かけで患者さんと向き合い、一人の人間として尊重されている誠意を感じた。

知識や技術は学校で学べても、コミュニケーションは実際に現場で多くの患者さんと接したり、様々な職種の人とかかわることで少しずつ身につけることができるのだと、経験を通して学んだ。」

 

こちらの文章はほんの一部に過ぎません。

2週間という短い実習期間中に本当に多くの経験をされ、豊かな感性で学ばれていたのだと感じます。

実習の最終日には、受け持ちの患者さんから「ありがとう」と声をかけられたとのこと。

看護学生の文章にもありましたが、こちらの患者さんは発声や動きなどは少なく、痛みを感じたときにのみ反応が見られていた方です。

このときには声を絞り出すかのように やっと聞き取れる程度の小さな声で「ありがとう。」と言われ、傍におられたご主人も「きちんと理解できているのだなぁ。」と涙ぐまれていたとお聞きしました。

きっと、看護学生の一生懸命でまっすぐな想いが届いたのでしょうね。

このような経験は看護学生にとって、患者さんにとって、ご家族にとって、そして私たち職員にとっても大きな実りを与えてくださったと思います。

そして、実習の期間は看護学生だけではなく 私たち職員にとってもたくさんの学びがあることを改めて感じました。

 

『今』は、今しかありません。

『実習』で経験できることは、学生の時期しかありません。

 

たくさんの経験を重ねて 立派な看護師になられることを願っています。

このような貴重なお話をお聞きできたこと、心より感謝しています。

ありがとうございました。

 

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※ 今回の記事への掲載に関して、患者さん、ご家族の方、新見公立短期大学の先生方と学生の方に許可をいただいています。

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岡山大学医学部 地域枠学生の研修

2009年9月1日(火)

現在、岡山大学医学部医学科の1年生が研修に来られています。

岡山大学医学部では今年度から定員5名の「地域枠コース」を導入され、当院では8月19日~26日、9月1日~4日までの期間で木浦賢彦(きうらよしひこ)さんが研修をされています。

 

始めの数日は病院見学や院内の各部署で専門的な話を聞かれたり、訪問診療・訪問看護に同行されました。また、診療や手術の様子を見学をされ、毎日新しいことに触れて様々な経験をされています。

また、救急医療の一環として救急担当の医師と消防署見学をされるなど、地域医療ならではの研修をされています。

 

約1週間の研修を過ごされた木浦さんにお話を伺いました。

「祖父母が真庭にいることもあり、ぜひ地域医療の現場に触れたいと思い志望しました。

まだ大学に入って間がないので学校では習っていないことばかりですが、実際に目で見て経験ができるというのはとても貴重な機会だと思います。

毎日新しいことに出会い、良い経験をさせていただいています。

先生方は患者さんの目線で考えて対応されているので大変勉強になります。」

とお話してくださいました。

 

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 <救急外来にて> 

 救急搬入による患者さんの状態をカルテに記載する遠部医師(脳神経外科医)と、その説明を受ける木浦さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

今後は大学で6年間勉強をされ、その後2年間の初期臨床研修を経て医師として医療の現場に立たれます。

この度の研修が実り多き研修となりますよう、心から応援させていただきたいと思います。

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