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初めてのことにたくさん出会える仕事

2008年5月26日(月)

 ご来院の方との会話の中で、とても勉強になるお言葉をいただきました。

「コンシェルジュという言葉は聞きなれないし イメージもわかなかったけど、入院や通院であなたを見ていて思うことがあります。

あなたのお仕事には、決まった仕事ってないんですね。

受付には受付の仕事があって、会計には会計の仕事、予約カウンターには予約(をお取りする)の仕事がある…。

もちろん、コンシェルジュにもそういった仕事はあると思いますが、その他のこと・それ以上のことが 主な仕事なんですね。

何歳になっても 何年経験を積んでも、初めてのことにたくさん出会うのでしょうね。 目と耳と口と気持ちと行動をフル回転させて一つにしないといけないんだろうなって思います。

”言われたことに応える”だけの仕事ではないから、きっと想像以上に大変だと思いますが、頑張って続けてくださいね!!」

 

とても印象的だったのは 何歳になっても 何年経験を積んでも、初めてのことにたくさん出会う… というお言葉です。

きっと誰もが、”慣れ”や いつの間にか見えなくなっていることや 見なくなっていることがたくさんあると思います。

そのことにさえ気付けないまま時が流れているように思います。

そんな中 私は皆さまから、私のあるべき姿を教えていただくことができ、本当に感謝しています。

 

壁にぶつかることや つまづくこともたくさんありますが、初めてのことにたくさん出会えるこの仕事を 楽しみながら頑張っていきたいと思います!!

ありがとうございます。

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第8回 院内研究発表会

2008年5月16日(金)

この日 「第8回 金田病院 院内研究発表会」が開催されました。(6月と11月の 年2回開催)

院内研究発表会とは当院の教育委員会が主体となり、様々な部署から 様々な職種の 様々なスタッフが研究の成果を発表する、金田病院の大きなイベントの一つです。

 専門的な内容が多いので難しくも感じますが、私にとっては普段なかなか学ぶことのできない内容でもあるので、大変勉強になり また、楽しみでもあります。

今回の発表は5題。

① 「超急性期脳梗塞治療の試案」

  演者: 医師  木下 公久

  所属: 医局  (脳神経外科)

② 「金田病院における急性期脳梗塞治療の現状と課題(第2報)」

  演者: 医師  遠部 英昭

  所属: 医局  (脳神経外科)

③ 「胃ろう抜去が可能となった症例に関する考察」

  演者: 看護師  鈴木 浩美

  所属: NST・嚥下チーム

 「細菌検査の現状」

  演者: 臨床検査技師  大森 准子

  所属: 臨床検査科

⑤ 「静脈血栓塞栓症について」

  演者: 医師  津島 瑞穂

  所属: 医局  (内科)

 

勤務のために参加できなかった職員も大勢いる中で、参加者は80名を超えました。約90分の間、職種に関係なく誰もが熱心に勉強している姿が印象的でした。

 

今回は5題中 3題が医師による発表でした。 

私にとっては聞き慣れない言葉が多くありましたが、多職種に向けての研究発表会であるため わかりやすく話されていたので、私なりに理解することができ 本当に勉強になりました!!

その中で、木下医師・遠部医師による 脳梗塞t-PA静注療法についての発表は、一人の病院職員として 私にも深く関係することだと思いました。

 

 私はコンシェルジュとして 外来フロアーを中心に活動しているため、いつ・どこで・どのような症状の方に直面するかわかりません。

骨折の疑いがある方…息苦しいと訴えられている方…脳梗塞の疑いがある方…など、外来受診として来院された方については  受付スタッフや私が最初に対応させていただく場合がほとんどです。

看護師への取次ぎは、迅速・適切に行うようにしていますが、一刻を争う場合もあります。

処置を行うまでに時間的制限がある場合もあります。

このような勉強会によって、一人でも多くの病院職員が 正しい知識を身につけることはとても重要だと感じました。

 

 

t-PA静注療法については、脳梗塞の新しい治療として大変話題になっているので、ご存知の方も多くいらっしゃると思います。

当院でも行われている t-PA静注療法について私自身が勉強し、一般の方の目線として 今後「コンシェルジュ日記」内で皆さまにお伝えしたいと思います。

 

私にとって、学ぶ機会の大切さと 学びたい気持ちを持つことの大切さを感じる院内研究発表会となりました。

今回は会場の雰囲気を写真でお伝えできないのが残念ですが、次回 11月に開催(予定)の時には、熱~い会場の雰囲気を皆さまにも ぜひお伝えできればと考えています!!

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適切な距離

2008年5月15日(木

ご来院の方との”距離”について深く考えることができました。

 

定期的に通院されている方で、少し前までは杖を利用されながら お一人で歩かれていましたが 最近ではその日の状態に応じて車いすを利用されることもありました。

そのご様子は把握しており、来院時には車から車いすへの移乗のお手伝いをさせていただいていました。いつもご家族の方がご一緒なので、その後 私がお手伝いをさせていただくことはほとんどありませんでした。

また、ご本人が ”周囲の人に迷惑をかけたくない” と思われていることも 何となく感じていました。

本日いつものように受診を終えられ、お帰りの前にご家族の方からこのように声をかけていただきました。

「今から30分ほど私が外出して来ますので、その間 おじいさん(受診者)の様子を気にかけていてもらえませんか。おじいさんはしっかりしていて私が外出することも納得していますので、特別問題はないと思います。ただ、車いすの操作は自分でできないかもしれないので、もしも移動などする様子があれば声をかけてみてもらえますか。」

と言われ、ご本人も 「ここで待たせてもらいますので よろしくお願いします。」 と言われました。 私はその旨を受付スタッフにも伝え、多くの目で対応できるようにしていました。

少しして、何かを探されているご様子を目にしました。私は側に行き、「いかがなさいましたか。よろしかったら何かお手伝いさせていただきましょうか。」 と声をおかけしましたが 「いや、自分でできるから よろしい、よろしい。」とのお返事でした。

その後しばらく様子を伺っていましたが、動きが取れない状態が続いていました。そのご様子に気付いていながらも、先ほどのよろしい、よろしい。のお言葉と表情が引っかかり、私は自分の気持ちにも行動にも迷いが出てしまい、なかなか声をおかけできずにいました。

その時…

「すみませんが ちょっと来てください。(車いすの)後ろにある上着を取ってもらえますか。」

こちらの方から声をかけてくださいました。素直に嬉しかったです!!

  

実は私は、様子を伺っている間 こちらの方のご様子から ”もしかして上着を取りたいのでは…” と思っていました。声をかけていただいた時には、やっぱり…もっと早く声をおかけしていれば良かった…という反省の想いになりました。

 

しかし、今 思うことがあります。

  • 最初と同じようにこちらから声をおかけしていたら、もしかするとご用件は言って下さらなかったかもしれない
  • 一度声をおかけしているにもかかわらず、二度目に私から声をおかけすることで不快な想いをされていたかもしれない

…と。

そう考えると、どのような対応が適切であったかの答えは出ないままです。 心を読むことや 先読みすることはもちろん大切なことですが、相手の方に喜んでいただかなければ意味がありません。

緊急性と重大性の両面から、気付いたからすぐに行動するというスピードが優先される場合と、適切な距離とタイミングで相手のお気持ちが優先される場合があるのだと学びました。

そして、今後はこの経験を活かし お一人おひとりに最も喜んでいただける対応ができるようになりたいと思いました。

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優しさに触れて Part 2

2008年5月14日(水)

 前回のコンシェルジュ日記は 優しさに触れて というタイトルで記載しています。 本日もご来院の方からの優しさに触れて 学ぶこと・感じること・考えることができたので、Part 2 としてお届けしたいと思います。

 

 

「いつもお世話になりますな~。今日もあんたを頼りにして来たで。」

Photo 

 

 

 

 

 

 

月に1度、定期的に通院されているご夫婦です。 ご主人は杖をご利用、奥さまは車いすをご利用されながら、いつもお二人で来院されます。

診療の都合により ご主人は午前中の受診、奥さまは午後の受診となり、毎回 長い時間を病院で過ごされることになります。長時間 同じ体勢で同じ景色を眺めることは、決して楽なことではないと思います。

「長い時間になるのは仕方がないことじゃ。 楽じゃ、楽じゃ。(いいよ、いいよ。)」 と笑顔で言われ、「それより、あんたには毎回 面倒をかけるな~。」 と私のことを気にしてくださいます。 私はお二人がお変わりなく来院される…それだけで感謝の気持ちと喜びでいっぱいになります。

 

そして本日、嬉しい出来事が。

ご主人が診察をされている時に、奥さまとお話をさせていただいていました。 「ちょっと、服のチャックを上げてもらえますか。」 

Photo_3  

 

 

 

 

 

 

いつもは比較的 無口で、私から「○○しましょうか。」と声をおかけする方が多い中、こんな風に頼ってくださったことが嬉しくて嬉しくて…

 

そして、私の背中にそっと手をあてて一言。

「いつも本当にありがとな~。」

Photo_4  

 

 

 

 

 

 

お二人にお会いすることそのものが優しさに触れているのだと感じる今日この頃です。

 

次回お会いするときには 月が変わり…季節も変わる頃です。お体に気をつけてお過ごしくださいませ。

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

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優しさに触れて

2008年5月8日(木)

 人は、誰かの優しさに触れることで優しさを学び 人に優しくできるのだと、以前 何かの本で読んだことがあります。

 本当にその通りだと思います。

 

 

● 私が両手にいくつかの荷物を持って歩いていた時のことです。お見舞いに来院された方が

「大丈夫ですか?私(来院の方)も同じ方向に行くので持ちますね。」

と ごく自然に声をかけてくださり、私が持っていた荷物の一つを持ってくださいました。

その さりげないお言葉とタイミングに、私はとてもとても感動しました。

 

 

● ご入院中の ある方は 

「あなたがあちこち動いている姿を見ると 疲れが出ないかと心配になるよ。少しでも疲れを癒してね。」 

と言って、飴を一つ 手に握らせてくださいました。

私のことを気にかけてくださっていることが 何よりも嬉しかったです。

 

 

● ご主人(ご入院中)の付き添いをされている奥さまからいただいたお言葉です。

私: 「おはようございます。」

奥さま: 「今日も 気持ちの良い挨拶をありがとう。今日の一日を笑顔で過ごせそうです!」

ありがとうございます、私も 気持ちの良い朝を迎えることができました。

 

 

人は、誰かの優しさに触れることで優しさを学び 人に優しくできる…

私は今、多くの方との関わりの中で その言葉の意味を日々 実感しています。

 

 

どの出来事も、サプライズというような大きな出来事ではないのかもしれませんが、どの出来事も 感動となって私の心に響いています。

皆さまの優しさに触れて優しさを学び、一人でも多くの方に 優しさや温かさ、そして心をお届けできるようになりたいと思っています。

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「違った角度から」

2008年4月23日(水)

「おはようございます。」

玄関から入ってすぐに私の姿を見つけ、声をかけて下さったのは 受診者の奥さまです。

私:「○○さん、おはようございます。 (ご主人に向かって)先日は少ししんどいご様子でしたが、その後 調子はいかがですか。」 

それから奥様との会話が膨らみ、ご主人が待ち合いフロアーにいらっしゃる少しの間、奥さまと様々なお話をさせていただきました。

 

「あなたには いつも主人(受診者)のことを気にかけてもらって、声をかけてもらって、本当に感謝しています。

通院している約2年間、主人の病状の変化を 私と一緒に見て喜んだり悲しんだり、その時々に応じた優しい言葉をかけて下さって心強く思っています。

先生や看護師さんは、専門的な視点からいろいろな状況をわかってくださっているので、主人のことも私のことも気遣ってくださいます。もちろん、そのことは とても嬉しくて励みにもなっているので、相談することで前向きになれます。

 だけど、あなたは また違った角度から相談…というより私の気持ちのはけ口になってもらっているので、すごく助けてもらっているんです。

 今日も 玄関を入ってすぐにあなたの顔を見たら話がしたくなってね…。

金田病院の受診は、主人の病気と向き合う時間なので少し辛い気もしますが、こうして いろいろな角度から優しさと元気をもらっています。受診そのものが私の支えにもなっているような気がします。」 

 このようなお言葉をいただき、病と闘うご本人と支えるご家族の想いが強く強く伝わってきました。

 

 

・・・優しさと元気とやすらぎをいただいているのは私の方です。

 

私との会話を ”気持ちのはけ口” とおっしゃいました。そのような存在になれていることを嬉しく思います。

ご主人への思いやりは私の心に響き、優しい気持ちになれます。

奥さまがご無理をされているのではないかと お体が心配になります。

楽しいときには思いきり笑ってお話くださる その笑顔に元気をいただいています。

お話の一つひとつから、表情の一つひとつから、本当に多くのことを学ばせていただいています。

 

「違った角度から」 私にはこのお言葉が何よりも嬉しかったです。 

病院という場所で 医療技術者とは異なる立場として、コンシェルジュを少しでも必要としてくださったのかなと思うと何ともいえない気持ちになりました。

そして 今後も自分の役割をきちんと果たせるよう、ご来院の方から必要とされる存在になれるよう 努力していきたいと思いました。

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