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力になって差し上げたい

2007年7月17日(火)

 入院されているAさんのご家族より、私宛に電話をいただきました。

「今、Aが入院して1週間が経ちます。 会話はできるけど元気なときに比べると、寝ている時間が長いし目はうつろだし、何だか不安です。付き添いの者がいますが、高齢なのであまり頼りすぎて負担をかけてはいけないと思っています。だから私が毎日 少しの時間でも様子を見に行っているのですが、今日は都合で行けれません。こんなことを相談できるのは あなたしかいないと思ってお願いします。

Aの部屋に行って様子を見てもらえませんか。一言でも二言でも良いので、話しかけてもらえませんか。その様子を また後で教えてもらいたいんです。」

このように言われました。Aさんが入院されてから 私もご容態が気になっていました。ご家族の方がこのように心配されるのも当然のことです。その心配されている思いが率直に伝わってきました。 もちろん私は快くお受けし、Aさんのお部屋に伺いました。Aさんはベッドに横になっておられましたが、私の顔を見ると「おぉ~おぉ~」と言って目を細め 微笑んでくださいました。無理のないようにお話をさせていただいた後、Aさんの一日の様子について看護師に尋ねて ご家族の方にご連絡しました。

「良かったです。あなたにお願いしなかったら、悔いが残るところでした。安心しましたよ、ありがとう。」

そのお言葉を聞いてご家族の笑顔が浮かび 私も嬉しくなりました。 今回のご相談をいただいたときは、頼りにしてくだっさたことが何よりも嬉しくて Aさんの力になって差し上げたいと心から思いました。頼ってくださることは 何よりも活力につながります。

 今後も皆さまのご期待に添えるよう、精一杯 対応させていただきたいです。

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必要とされることの喜び

2007年7月3日(火)

 定期的にかかられているAさん、いつもはご自分でお車を運転してこられています。しかし今日はタクシーで来られ、降りると同時に 「車いすをお願いします。」 と言われました。そのご様子はとてもしんどそうで、いつもとは明らかに違っていました。私はAさんのご様子を伺いながら声をお掛けし、ご要望がある時にはお手伝いさせていただきました。  そして、お帰りの際にいただいたお言葉です。

「今日は本当にありがとう。

私は受診する時には何でも一人でしていたので、困ることはありませんでした。ですから、あなたとは挨拶やお話をするくらいでした。とても失礼なことを言うけど、金田病院での雰囲気の一部という感じだったので、特別な思いもありませんでした。

でも、今日あなたにいろいろと手伝ってもらったことで、病院にあなたのような人がいることの意味、大切さを実感しました。今日は、『助かった』という感謝の思い以外にありません。ありがとう。」

 私は、必要とされることの喜びを感じ、心から嬉しくなりました。

 私の場合、ご来院の全ての方に直接的な関わりがあるわけではありません。こちらの方が言われたように、挨拶やお話をさせていただくだけの方もいらっしゃいます。私を ”雰囲気の一部” と感じていらっしゃる方は、きっと少なくないと思います。また、その中でも ”良い雰囲気” と感じて下さっている方ばかりではないかもしれません。 しかし私にとっては、挨拶やお話は お顔・症状などお一人おひとりを把握することのできる貴重な機会です。

 気に入ってもらうのではなく必要とされる存在になることは 容易ではありませんが、今回の出来事・お言葉を励みに これからも頑張っていきたいと思います。

 そしてAさんが元気になられて 次回ご来院された時には、きっと今までとは違った笑顔でお会いできるのではないかと楽しみにしています。

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表情からお気持ちを考える

2007年6月30日(土)

 玄関先に1台のお車が停まりました。足が動かせないくらい痛いとのことで車いすをご用意しました。

「私(付き添いの方)と あなたで前と後ろを抱えるようにすれば大丈夫。」

と言われたので、試みようと思いました。しかし、その時に患者さまの表情をうかがうと、とても不安そうにされていました。そこで私は「安心・安全」を第一に考え、看護師にお手伝いをお願いしました。そうすることで患者さまは安心され、とてもスムーズに車いすに乗り換えることができました。

 付き添いの方と一緒に私がお手伝いをさせていただきながら、車いすへの乗り換えをしていても、もしかすると同じようにできていたのかもしれません。しかし、今回の場合には一刻を争うという状況ではありませんでしたし、患者さまの不安そうな表情からお気持ちを考えたときに、看護師にお手伝いをお願いするべきだと判断しました。

「ありがとう。予想以上にスムーズだったので、自分の体に力が入っていないことに気付きました。車が高いから、車いすに乗るときには後ろに落ちるんじゃないかと思って怖かったのですが、その怖さを全く感じなかったですよ。」

看護師に伝えたこのお言葉が、全ての結果だと思いました。安心していただくお手伝いの方法には、直接的な関わりだけではないことを改めて感じました。特に、医療の現場では連携によって感じていただける安心は大きいのではないかと思い、とても勉強になる出来事となりました。

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